文芸
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当地の名作、初の直訳に=「ぼくのオレンジの木」
当地の名作小説「メウ・ペ・デ・ラランジャ・リマ」の日本語訳『ぼくのオレンジの木』(ポプラ社、302頁)が発売されている。翻訳した永田翼さんと松本乃里子さんが来社、思いを語った。 同作は著者のジョゼ・
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『ブラジル日系文学』=第51号は小説・随筆特集
『ブラジル日系文学』第51号(発行者=武本憲二、編集者=中田みちよ)が11月に発刊された。小説・随筆特集となっており、日語144頁、ポ語38頁もあり、内容的にも実に読みどころが多い。 中でも、文協美
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パラグアイ=入植地調査よもやま話=坂本邦雄=(9)
この少佐の兵科は、元は空軍ではなかったのが、例の1947年の大革命中、政府軍の偵察機の偵察兵として搭乗し任務に当っていたが、ある日パイロットが敵弾で即死した為に、急遽自分で飛行機を何とか操って無事着
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ニッケイ俳壇(869)=富重久子 選
サンパウロ 鈴木文子
大西日こもる熱気の窓を開け
【夏の西日は日中よりも我慢出来ない位の厳しさである。そんな西日から守るために日本では簾を下ろしたり、日除けを廻ら -
言論界にもっと活気を=サンパウロ 梅崎嘉明
昨今は戦前移民はともかく、戦後移民の移住者もかなり老齢化して、2つの邦字新聞の購読者も年々減少しているようだ。淋しいことである。 だが、その反面、ある年齢に達した方々が、自叙伝とか歌集、句集といった
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パラグアイ=入植地調査よもやま話=坂本邦雄=(8)
この時ももしウインチが無かったら、どうしてそのような難所を渡れたかも解らなかったのである。かくしてペオンの案内で同地のある牧場の施設に辿り着き、主人は不在だったが、留守役のカパタス(管理人)の厄介に
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パラグアイ=入植地調査よもやま話=坂本邦雄=(7)
そこで、私はなるべく静かに運転台に座り注意深くギヤをバックに入れ安全な場所へ戻そうとしたが、さすがの四輪駆動も空回りで全然ジープは動かない。 仕方がないので私はエンジンを切って、何か対策の方法はない