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樹海

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 日系コロニアもすっかり四世や五世が主流を占めるようになり、日本人移民である一世は日に日に減少を余儀なくされている。移民の子らは日の出の勢いで末広がり。後続が途絶えて一世移民の先細りの図式がはっきりと見えてくる。日系人口は百四十万人と膨らんだけれども、一世は商社などに駐在する人々をも含めてもほぼ七万人に過ぎない▼南大河州からアマ ...

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 サンパウロ市イタケーラ区内で、恵まれていないが、やる気のある子供たちのために、無料の日本語教室が開設されている、と伝えたところ、意外な反響があった。これは、あって欲しくなかった▼私塾と思われるほかの日本語学校から、ブラジル日本語センター本部に対して「こんなこと、あっては困ります」――。反響というのは、おおよそこういう苦情だった ...

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 日本の政府が自衛隊をイラクへ派遣すること決定した。この閣議決定はイラク特措法が成立した時点で予測できたことだが、小泉首相の歴史的な決断を評価したい。イラクはまだテロが相次ぎ国連も撤退したし赤十字も攻撃を受けたりもしている。このために「戦争は続いている」や「危険」の見方もあり、日本の有力紙の意見も真っ二つになっている▼自衛隊の海 ...

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 先週末、日本移民百周年記念祭典協会の理事会が行われ、役員の発表、新たな任命などが行われた。現段階で、これでいいのか、と思ったのは「対日本」のエキスパート的役員のポストがないことである▼もちろん、日本側との折衝は理事長はじめ首脳部が行うだろうが、若干の危うさを覚えるのだ。祭典協会の会議で、日本語での発言がはばかられるほど、ポ語化 ...

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 東大の山本良一教授が編集した「1秒の世界」という本によると、このちょっとした短い時間に世界中の鶏が三万三千個の卵を産むそうだ。中国では畳四十八枚分の土地が砂漠化し、宇宙では七十九個の星がその生涯を終えているとも書かれているという。こういう見方をすると、1秒が持つ長さと重みが何となく実感できるような気がするから不思議なものだ▼時 ...

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 イラクで殺害された奥克彦大使と井ノ上正盛一等書記官(二人は「生命を賭して職務を遂行」したとして二階級特進)の葬儀がきょう六日午前十一時から東京・青山の葬儀所で執り行われる。葬儀委員長は川口順子外務大臣が務め小泉純一郎首相も参列する。公務中に狙撃され外交官が死亡の報道に政府と国民には大きな衝撃が走り、在外公館の警備の在り方につい ...

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 グアタパラ農事文化体育協会(文協)は、日本移民百周年の記念事業をしっかりと決めた。笠戸丸、およびそれ以後に渡航し、旧グアタパラ農場に配耕された先輩移民の足跡を調査し、後世に伝えることである。およぶ限りモジアナ線全域に調査の範囲を広げたいとしている▼事業推進にあたり、同文協は、ブラジル日本移民百周年記念祭典協会に、会員として参加 ...

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 女優のエリザベス・テイラーは、エイズ予防運動を展開し南アのネルソン前大統領も救済活動に熱心な活動家だ。ネルソンは「エイズはこれまでのすべての戦争や飢饉よりも多くの人命を奪っている」と訴える。あるいは―二十世紀が生んだ最悪のものが「エイズ」かもしれない。八〇年代にNYで発見されたときには世界中が驚き恐怖に包まれた▼学者は「治療薬 ...

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 先月半ば、札幌の夜の歓楽街ススキノで「はしご酒大会」が行われた。日本における「酒」と「酒飲み」への寛大ぶりを改めて知った。〃酒飲み文化〃の特殊性といってもいい。ブラジルとは、いや、諸外国とは「酒」と「人」の関係がまったく違うのである▼ススキノのはしご酒大会の実行委員会事務局はタウン誌出版社。三千五百円(約九十一レアル)払うと、 ...

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 もっとも恐れていたことが現実のものとなってしまった。イラクの日本大使員二人が乗る四輪駆動車が銃撃され奥克彦・参事官とアラビア語が専門の井ノ上正盛・書記官の死亡が確認されたのである。バグダットの北にあるティクリートで開かれる復興支援の会議に向かう途中での不幸でありイラク人の運転手も死去している▼イラク北部はフセイン元大統領の故郷 ...

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