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オーリャ!

茶道でブラジル人にゆとり

 日曜日に行われた裏千家の宗旦忌。林宗一代表の「ブラジルに茶道を浸透させる」という目標通り、今回茶名を受け取ったのはブラジル人二人だった。  『宗善』という茶名を授かったロベルト・アウグスト・ネーヴェスさん(83)は「茶道を始める前はせっかちで、怒りっぽかった」とのこと。16年間も茶道を学んでいる。  茶道を通して少しずつ心にゆ ...

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移民史の語り部を育てる時代に

 沖縄県留学研修生OB会は、先祖の遺産継承をテーマに国際フォーラムを開催した。そのなかで移民史研究者から、「歴史の暗部は語られないことが多い。でも、私たちには祖先の歴史を知る責任がある」と語った。  同県人会では、アルゼンチン沖縄県系人が来伯し、軍政下で失踪した日系人のドキュメンタリー映画が公開されたばかり。参加者からは「沈黙は ...

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新機関誌で日本文化普及する日文連

 アリアンサの新しい機関誌「JAPAN GO」(ポ語)。誌名は「日本語」と「日本へ行く(英語GO)」と掛け、ブラジル人スタイリストによる日本の服飾界の紹介や日本人のラーメンの食べ方、日系企業社員が語る外国語習得者の就職活動の可能性など、各分野の日本関連情報を提示する。  若者の日本文化への入り口になるように編集されたためか、古典 ...

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日本人教会としてのこだわり

 「同じ50年だけど随分違うよね」。そんな声をサンパウロ福音教会の設立50周年礼拝で聞いた。同じ歴史を持つ日系教会に通う列席者が、記念誌を手に記者につぶやいた。  日本人教会として歩みを貫いた歴史、日語のみの記念誌、ほぼ全てが日語進行だった礼拝に対する称賛の声だった。当初の志を守ってきたからできたことだと思う。  ただし、その言 ...

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青年部間の横の繋がり強化で再活性化を

 組織活性化を目的とした青年文協主催の「レヴィー」が先日、20周年を迎えフォーラムを開催した。各地青年部から約100人が集まり、未来を担う若手の取り組みについて話合われた。  地方青年部の中には非日系人の姿も。レジストロ青年部によれば、灯ろう流しで大盛況だった『祭ダンス』は、マリンガ青年部との交流で伝わったもの。それを機に非日系 ...

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親の信仰を子供に広げるには

 『谷口雅春先生を学ぶ会』が日曜に開催された。日本から参加した講師は、当地のアンゴラ系信者が先祖供養をしたことで、家族の歴史に興味をもって調べ始めて、それから先祖供養を欠かさなくなったとの話をした。「日本文化が伝わったことが嬉しい」と微笑んだ。  アンゴラ系信者の場合は宗教を通して日本文化、生活習慣の意義を知った。そこから家族ぐ ...

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オーリャ!

 南米産業開発青年隊が着伯60周年を迎えた。〃一隅を照らすものは国家の宝なり〃との創設者からの言葉を胸に、開発の夢に燃えた隊員は、国家的事業の第一線でその足跡を着実に残した。  式典に結集した元隊員57人。今なお健全で快活な人が多く、青年の魂はまだ息づいているよう。第一線で今なお活躍する姿もあり、一人一人の人生談は味わい深く人生 ...

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オーリャ!

 レジストロ市で行われた『南米婦人の集い』。様々な生産物や加工品を目にする度に「レシピが知りたい」という参加者の声が聞こえた。  一家の毎日の献立を考える人の場合、「おいしい」と思った料理の調理法を知りたがるのは、国や文化に関わらず自然なことだろう。日本でもブラジルでも書店には調理本が並び、インターネットでも簡単に調理法が探せる ...

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オーリャ!

 先週のオーリャ「県人会の運営をできることから若者に任せては」に対し、「そもそも青年が出入りしない」という反応があった。もっともな意見だ。  確かに青年が会館に足を運ぶ会は稀だ。稀ながらその共通項を探すと、留学研修の帰国者や、婦人部の子どもや孫が多いと感じる。  留研組の運営協力は各会で差がある。婦人部のない会もある。それでも定 ...

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オーリャ!

 先日の宮崎県人会留学50周年式典は、制度帰伯者を中心に企画し、一世が脇を固める形で運営した。つつがなく終えたので、大方成功といってよい。  同県人会は前会長の谷広海さん始め、吉加江ネルソンさん、黒木慧さんなど個性的な印象だ。現役役員らはそんな古参が多いながらも、日本祭りを若者に任せるなど、少しずつ世代交代を図ってきた。  思え ...

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