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2005年

デカセギ教育=シンポジウム=連載(2)=就学実態調査の大切さ=岐阜県可児市、積極改善に動く

2005年9月20日(火)  伯日比較教育シンポジウムで十一日、岐阜県可児市教育委員会で外国人児童生徒コーディネーターをする小島祥美さん(31、埼玉県)が、これまでの研究の成果や地域での取組みの様子を発表した。  「可児市では今年の四月から、不就学ゼロへの取組みを始めました」と全国的にも珍しい動きを伝える。同市は人口約十万人でブ ...

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ボリビアでJICAが支援活動=出産ケア向上目指して=連載(中)=女性の立場を尊重し=研修人気、成果に手応え

2005年9月17日(土)  「伝統的な智恵に勝るものはないとつくづく感じている」と語る毛利専門家。 女性が主体的に生む「アクティブ・バース」の先駆けともいえる毛利助産所(神戸)の副所長であり、伝統的な出産方法にも詳しい。  ボリビアでの伝統的産婆(TBA=Tradicional Birth Atendant)は薬草茶などを与え ...

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デカセギ教育=シンポジウム=連載(1)=「研究」から「行動」起こすべき=20人が最近の状況報告

2005年9月17日(土)  デカセギ子弟の教育問題をメインテーマにした伯日比較教育シンポジウムが十、十一日の二日間、文協貴賓室で開催され、約二十人の日伯の研究者らが最近の状況を報告し、百人以上が参加した。文化教育連帯協会(吉岡黎明会長=ISEC)と日伯研究者協会(渡部一誠会長)の共催。  冒頭、吉岡会長は「いろいろな研究が行わ ...

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ボリビアでJICAが支援活動=出産ケア向上目指して=連載(上)=母子死亡率の改善へ=人間的なお産文化を啓蒙

2005年9月16日(金)  現在、ボリビア・ラパスで実施されている「母子保険に焦点を当てた地域保険ネットワーク強化プロジェクト(FORSA)」は、母子一次保険サービスでの現状改善を目的とした国際協力機構(JICA)のプロジクトだ。出産ケア向上に取組む専門家たちを取材するとともに、JICAが九六年から五年にわたり、ブラジル・フォ ...

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ボリビア・サンファン移住地50周年=開拓、その苦闘の末に=連載(下)=移住地支える若い世代=初代サンファン市長も誕生

2005年9月2日(金)  現在、西川橋がかかる移住地入口に流れるテヘリヤ川。  「三途の川って呼ばれてた。『出るも地獄、残るも地獄』ってね」。ブルドーザーを操り、移住地造成に携わった〃ブル池〃こと池田篤雄(70)さんはいう。「あのころは本当にひどかった」  ゼロからの出発。「騙されたっていうのが実感だったよね」。五七年に入植し ...

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米国日系人収容所=「マンザナー」=日系人自身が舞台で掘り起こす=連載(下)=祖国から「敵」と呼ばれた=その驚きと絶望は―

2005年9月2日(金)  観客の一人、鈴木多佳子さん(57、在米十五年)は「音楽とナレーションという、なかなか見る機会のない形態だったので楽しめた。日系人収容所のことは殆ど知らなかったので、ああいうかたちで表現されるとわかりやすかった。ただ、悲惨な印象は受けなかった」と感想を述べた。  また、オクラホマ州出身のスコット・バクス ...

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ボリビアサンファン移住地50周年=開拓、その苦闘の末に=連載(中)=礎を築いた西川移民=開拓の歴史に悲劇もあり

2005年9月1日(木)  「この地を拓き、この地に生き、この地を愛し、この地に眠る霊魂に安らぎを」  式典当日までに亡くなった二百八十三人の名を刻んだ物故者碑の除幕式と慰霊祭も続いて行われ、参列した出席者たちは一分間の黙祷を行った。  JICAボリビア事務所の蔵本文吉所長を初めとした来賓、ボリビア国内にある十の県人会関係者が献 ...

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米国日系人収容所=「マンザナー」=日系人自身が舞台で掘り起こす=連載(中)=上演前=イスラム 教徒への偏見=気になった=アメリカ人=隣人の反応

2005年9月1日(木)  「マンザナー」に取り掛かり始めて、ようやく作品の基礎固めのできつつあった二〇〇一年の秋、ニューヨークで同時多発テロが勃発した。  ナガノ氏は、イスラム教徒への偏見が次第に蔓延していく中、六十年前の日系人収容所の教訓が生かされていないことを感じたという。  「同時多発テロの直後、ターバンを巻いた男性と飛 ...

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ボリビア・サンファン移住地50周年=開拓、その苦闘の末に=連載(上)=式典に4閣僚も列席=記念碑の揮毫は小泉首相

2005年8月31日(水) 【サンファン発=堀江剛史記者】犬も通わぬサンファンも今年で入植五十年――。一九五五年の西川移民を嚆矢にその歴史が始まった同移住地は今月二十日、入植五十周年を迎えた。式典には政府から四閣僚も駆けつけ、国内における評価をアピールする機会ともなった。今年一月、移住地出身の伴井勝美氏(39、二世)が初のサンフ ...

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米国日系人収容所=「マンザナー」=日系人自身が舞台で掘り起こす=連載(1)=経験者高齢化して行く中=事実を客観的に伝えたい

2005年8月31日(水)  太平洋戦争戦時中における強制収容は、六十年を超えた今までもアメリカ日系社会に暗い影を落としている。長年触れられなかったこの歴史を今、日系人自身が掘り起こし見つめ直している。今年六月にロサンゼルスで公演された「マンザナー、あるアメリカの物語」。同地在住のオペラ演出家、前重明子さんによる音楽家の視点から ...

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