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今年は戦後移住50周年=7つの行事を用意=実現へ向け実行委が大奮闘=100年祭へのステップに

2003年1月1日(水)

 今年、二〇〇三年は戦後移住が始まって五十年目に当たる。戦後移住五十周年記念祭実行委員会(中沢宏一委員長)は昨年から会合を開くなど準備を重ね、様々な記念事業をはじめとするイベントを計画している。「五年後に控えた日本移民百周年への大きなステップにしたい」と語る中沢委員長。関係者は五十年祭を成功させるため、現在奮闘中だ。
◇本文
 主催行事は大きく七つあり、各行事ごとに小委員会を設置している。各小委員会では共に活動できるメンバーを募集している。
◆戦後移住五十周年記念式典
 「日本祭り」の中日、二〇〇三年七月二十六日午前十時からサンパウロ州議会記念講堂(八百人収容)で開く。
◆記念講演会の開催
 祭典同日に同場所で日本ならびにブラジルの有名人、文化人などによる講演会を開く。予定講師は日本とブラジルから各一人を予定している。
◆戦後移住五十周年記念誌の編纂、刊行を行う。
 戦後移住の歴史を振り返り、記録として残すと同時に、日本移民百周年の記念誌編纂時の資料収集につなげることを目的とした記念誌の編纂を行う。
 ◎ブラジル日本移民再開五十年史(仮題・編集案)
 一、戦後移住の再開・日本移民の形態・移住者ゆえの悩み
 二、戦後移住者の時代
 辻移民、松原移民、パウリスタ養蚕移民、コチア青年移民、沖縄(琉球政府)移民(青年移民隊、伊佐浜移民南米拓殖会社移民、ブラジリア移民、カッペン移民、ブラジリアからの転移民)、移住斡旋業者など
 三、日伯移植民協定の前夜
 工業移住スタート
 四、戦後の企業移転
 日本投資の始まり、ウジミナスの事例、セラード・プロジェクト、軍政の終結と経済危機
 五、レアル・プランが切り札のカルドーゾ政権
 新時代の到来
 ポルトガル語版の作成も検討されており、ページ数は約三百ページ。
◆記念シンポジウムの開催
 戦後移住五十年を総括し、日系社会の将来と戦後移住者の責任、日系人のブラジル社会への同化と日本文化の伝承などをテーマにして、日本、ブラジル両国の識者による基調講演と検討会を開く。日本側からは江副隆秀(日本語学校校長)を講師として招聘する。日時は六月十四日にサンパウロ大学で行う。
 《江副氏の略歴》
七十五年上智大学文学部新聞学科卒業後、九十年国際協力事業団日本語指導教師としてサンパウロに約二年勤務、九十九年学校法人江副学園設立理事長に就任し、現在に至る。
◆写真展「写真で見る戦後移住五十年史」
 二〇〇三年七月二十五、六、七日に開催されるブラジル日本都道府県連合会主催の「日本祭り」の会場の一部に写真展示コーナーを設置し、戦後の移住者の歴史と活躍を写真を通じて展示公開する。
◆桜とイペー、日伯有用樹の植樹事業
 州政府、市役所などと協力し、州立・市立公園内などに桜とイペーと両国に有用な樹木、約五千本を目標に植樹する。すでにサンパウロ市環境庁との共催でアグア・デ・ピニェイリーニョ公園内に日伯親善森林として九百本植樹することが決定している。
 現在、サンパウロ大学構内、オザスコ市公園での植樹も交渉中。
◆戦後移住先没者慰霊祭
 イビラプエラ公園内の日本移民開拓先没者慰霊碑で六月十八日の移民の日に行う。
 ◎協賛行事(記念祭公認行事)
 ○日本との親善交流企画
 「二十一世紀の日伯地域リーダー交流事業」
 ブラジル日本文化協会、ブラジル日本都道府県人会連合会、ブラジルふるさと創生協会の三団体共催で二〇〇三年七月二十五日から八月四日までの期間で行う。
 七月十九、二十の両日ジャバクアラ区で中南米ゲートボール大会が開催される。
 ○日系商工業企業全体の組織化運動
 ○歌で綴る戦後移住五十年
 ○将棋大会、サッカー大会などが現在、検討されている。
 ◎サンパウロ市以外の地域からの戦後移住五十周年記念行事への協力
 西部アマゾン日伯協会(アマゾナス州マナウス市)
 なお、委員会では全伯の日系団体に参加、協力を呼びかけている。

◇今年は戦後移住50周年=7つの行事を用意=実現へ向け実行委が大奮闘=100年祭へのステップに

◇先駆者の努力に敬意を=中沢委員長全伯参加に期待

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