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興味津々!ブラジル大統領選挙

 10月5日の日曜日、ブラジルでは総選挙が行われました。日本人の私はブラジルでは選挙権がありませんが、選挙の結果は気になりながら、この日友人宅にてまたしてもシュラスコを楽しんでおりました。ブラジルで経験する初めての大統領選。日本の選挙との違いに驚いたり、周りのブラジル人の見解を聞いたり。

 ブラジルは、直接選挙。投票は18歳から69歳の国民の義務で、行かないと罰則があります。(どうにもならない事情で行けない場合は理由を申し立てます)

 投票は電子化されていて、モニター画面の横に番号のボタンがあるATMの様な機械で投票します。それぞれの候補者には番号が付けられていて、投票の際はその番号を押します。各地域の学校などが投票所となり、終日大勢の有権者で賑わっていました。

選挙の日もシュラスコ

選挙の日もシュラスコ

 昨年のサッカー・コンフェデレーションズ杯開催時に起きたデモは、今年行われたW杯でさらに拡大。その後も国民の不満がくすぶる中突入した選挙戦。今回の大統領選では、候補者のひとりでブラジル社会党党首エドゥアルド・カンポス氏が8月13日に飛行機墜落事故で亡くなり、ブラジル中が衝撃を受けました。

 そして、カンポス氏に代わって出馬した女性候補マリナ・シルバ氏の躍進。アマゾンの奥地で育ち、16歳まで読み書きが出来ず、その後高校教育までを4年で終え、大学へ進み、上院議員となったシルバ氏。小柄で華奢ながら強い眼差しと姿勢で討論やインタビューに臨む姿は、とてもインパクトがありました。現職ジルマ・ルセフ大統領はブラジル初の女性大統領ですが、今回大統領戦を争った中心人物3人のうち2人が女性というのも新鮮でした。

 一次投票の結果は、いずれの候補者も過半数を獲得しなかったことから、ルセフ大統領と2位のネーヴェス氏が26日に行われる決選投票に進むこととなりました。決選投票でもルセフ大統領優勢と伝えられていますが、票の流れやいかに。

プロフィール

竹内 香苗(たけうち かなえ)。愛知県出身のフリーアナウンサー。約10年間過ごしたTBSでは『はなまるマーケット』『朝ズバッ!』などに出演。夫のブラジル赴任に伴い12年に同局を退社し、ホリプロに所属。同年11月よりサンパウロ市に滞在している。