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《ブラジル》元保健相「コロナで20対1の大敗」=感染者200万人越え=サンパウロのカーニバルにも暗雲

感染者200万人に。保健省サイトのグラフ(Fonte: Secretarias Estaduais de Saúde. Brasil, 2020)

 保健省による16日晩発表で、新型コロナウイルスの感染者数が200万人を超えた。1日の感染者数は4万5403人(計201万2151人)、死亡者数は1322人(計7万6688人)となり、依然として米国についで世界2位だ。現在に至るまでの2カ月間、正式な保健大臣は任命されず、現役陸軍中将であるエドゥアルド・パズエロ氏が代行し、15人も軍人を省内幹部に任命してきた。
 オ・グローボ紙が主催したオンライン討論会で、ルイス・エンリッケ・マンデッタ元保健相は11日、「彼(パズエソ氏)は保健分野の訓練を受けていない。感染拡大がおきて死者数を隠そうとした人物を、誰が信じられるのか」と批判した。
 さらに元保健相は「最も恐ろしいのは、彼が呼び込んだ軍人の数だ。軍の大佐、大尉、軍曹を任命するために、保健省から人脈も経験も豊かなキャリア官僚を追い出した。保健省は軍人のビーチ(庭)ではない。医者に戦闘の指揮を取らせるようなものだ。あるいは、サッカーW杯で代表選手をチームから外して、11人の大佐を投入するようなもの。その場合、(2014年ブラジル大会で被った)7対1ではなく、20点の失点を食らうだろう」と感染者200万人到達を目前にして皮肉った。
 コレイオ・ブラジリエンセ紙サイト16日付電子版によれば、保健省公衆衛生局のアルナルド・コレイア局長は15日のメディアとの会見で、「142自治体(2・6%)で感染者が報告されていない」という部分を強調した。逆に言えば、全5570市の97・4%で少なくとも1件の感染者が確認されており、死亡者が確認されているのは3056市に上る。

 感染確認から28週目となった先週末の発表では、連日の死亡者数の多さでブラジルは世界最悪となった。保健省の27週目と28週目の感染者数比較によると、10州が減少、8州が安定化、9州が増加となり、死亡者数は連邦直轄区を合わせた12州で減少しているという。
 サンパウロ州の地域別では、北部で感染者数が9%、死亡者数が20%減少し、北東部でも感染者数が8%、死亡者数が4%減少している。南東部では7%の感染者数増加があったが、死亡者数は3%減少。南部では死亡者数が36%、感染者数が8%といずれも増加し、中西部でも感染者数が6%、死亡者数が26%それぞれ増加している。
 15日現在で、19州で新型コロナウイルスの死者数が1000人以上確認されており、連邦直轄区とピアウイ州もそれぞれ1001人と1019人の死者数となった。特にサンパウロ州は顕著で、死亡者数1万8640人、感染者数39万3176人。
 サンパウロ市のブルーノ・コーバス市長は、年末の年越しフェスタ(レベリオン)、来年のカーニバル、ゲイパレード、マルシャ・パラ・ジェズスなどの数十万人規模の動員が見込まれるイベント開催に関して、見合わせる可能性を15日に明らかにした。コーバス市長は「サンバチームとも話し合っているが、開催するなら少なくとも6カ月前から準備が必要だ。サルバードル市長とも話したが、主要なカーニバル主催市が合同で開催可否を決断することもありえる」と語った。

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