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《ブラジル》病的連続殺害犯が逃亡潜伏=2週間も恐怖に怯える住民

24時間体制で犯人の捜索に当たる警察隊(foto Fabio Lima)

 6月9日に連邦直轄区(DF)で起きた一家4人殺害事件の犯人がゴイアス州コカルジーニョ・デ・ゴイアス付近に逃げ込み、数百人規模の警官が捜索を続けているが、21日も逃亡中と9、15~21日付現地紙、サイトが報じている。
 9日の事件は、DFセイランジアに住む48歳の男性と2人の息子(21歳と15歳)が銃と刃物で殺されたもの。現場から連れ去られた43歳の妻も12日に自宅の傍の森林の中で遺体で発見された。消防は9日未明に通報を受けて駆け付けたが、到着時には3人は亡くなっており、妻は行方不明となっていた。
 犯人はラザロ・バルボーザ容疑者(33)。まず09年に強姦で捕まり、16年にDFのパプーダ刑務所を脱走。18年3月にゴイアス州アグアス・デ・ゴイアスで再逮捕されたが、同年7月に刑務所を脱走し、犯行と逃亡を繰り返していた。
 18年の逮捕令状3件はバイア州での殺人、DFとゴイアス州での窃盗や強姦、銃の不法所持で出ていた。
 同容疑者は2020年4月にも、ゴイアス州サントアントニオ・デ・デスコベルトの農園に侵入し、住民を制圧後、高齢男性に斧で大ケガを負わせた上、物品を略奪。強盗殺人未遂に問われた。
 犯行は今年も続き、4月にはDFソル・ナセンテの民家を襲い、主人と息子を寝室に閉じ込めた後、妻を茂みに連れ出して強姦。5月にも同地域の民家を襲い、刃物と銃で家族を脅して裸にした後、男達を寝室に閉じ込めた上、女達に夕飯を作らせ、食べて逃げた。

犯人は負傷しているはずと報じる18日付G1サイトの記事の一部

 その後起きたのが9日の一家殺害で、11日までは近隣の農園に侵入したりしたが、殺傷事件は起こしてない。
 コカルジーニョ・デ・ゴイアス市に逃げ込んだ12日は、4人に発砲。複数の農園に侵入後、警察から逃れるために民家に放火した。13日は車を盗んで、国道70号線に放置後、森に逃げた。
 14日はある農園の倉庫で眠り、家人に食べ物を乞うたが、再度逃亡。15日は複数の農園に侵入し、その一つに住む家族3人を誘拐したが、娘からのメッセージで捜索が始まり、無傷で解放。捜索中の警官との銃撃戦では、警官が負傷した。
 警官との銃撃戦や目撃情報、家屋への侵入はその後も継続。17日には同容疑者の物らしき血の付いた布も見つかった。警察は国家治安部隊の応援も得た上、温度センサー付のドローンやヘリコプター、警察犬なども投入。24時間体制で農園包囲や幹線道路への検問設営なども実施中だ。
 同容疑者はゴイアスやDFに土地勘があり、樹上の寝床も見つかるなど、森での生活にも慣れている。
 19日には「助けを呼ぶ声と銃声が響くのを聞いた」とか、21日には「アグアス・リンダス・デ・ゴイアス市でよく似た男が足を引きずって歩いているのを見た」との通報もあるなど、警察や住民にとっては緊張の日々だ。

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