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《ブラジル》マスクとって女性レポーターに「黙れ!」=大統領が批判報道にカッとなり理性失う

問題発言の際の大統領(Twitter)

 ボルソナロ大統領は21日、サンパウロ州で女性のテレビ・レポーターに対してマスクをとって「黙れ!」「これで満足か」などと暴言を吐き、女性蔑視ならびにジャーナリストへの恫喝行為として批判を浴びた。22日付現地紙が報じている。
 問題の行為は21日、サンパウロ州グアランチゲター市でのイベント後に行われた記者会見で飛び出した。
 大統領はまず、19日に行われた自身に対する全国的なデモに関する質問をCNNブラジルのジャーナリストから受け、「CNNブラジルはあんなくだらないデモをほめていたじゃないか」と不機嫌になった。
 続いて大統領は12日にサンパウロ市で行ったモトシアッタでマスクを着用しなかったことについて尋ねられると、「君たちには残念なことだが、早期治療は効くんだ。実際に私をコロナから救ったんだぞ。なぜそれを信じないのか」とここでも繰り返した。
 そして、グローボ局系列の地方局の女性レポーターが、ここのイベント会場に大統領がマスクも着けずに来たことに言及すると、「マスクをどうしようが私の自由だろ。黙れ(カラ・ボカ)!」と罵倒した。カラ・ボカはブラジル社会では公の場で避けられる、かなり攻撃的な言葉だ。

 大統領は興奮してマスクを外し、「ほら、外したぞ。うれしいか」と挑発した後、怒りを止められなくなり、「グローボはジャーナリズムの糞だ」などの罵詈雑言をまくしたて続けた。
 グローボ局は19日のニュース番組「ジョルナル・ナシオナル」で、コロナ死者が50万人を突破したことで特別番組を放送。番組内でボルソナロ氏を強く批判していた。
 こうした行為に対し、「ジャーナリストは敬意を払われるべき」(ロドリゴ・パシェコ上院議長)、「臆病者」(ロドリゴ・マイア前下院議長)などの批判があがり、上院のコロナ禍議会調査委員会(CPI)の委員も連名で抗議した。
 ボルソナロ大統領のジャーナリスト恫喝問題、とりわけ女性レポーターに対してのものは以前から度々問題視されており、4月にもバイア州で女性レポーターを「バカ女(イジオタ)」と呼んで問題となったばかりだった。また、メディア一般への批判もその度合いを強めている。

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