特別寄稿
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やまと心の森林農法=アマゾン移住90周年に想う=(上)=神奈川県在住 松田パウロ
天上大風 大河有情 アフリカ大陸サハラの沙漠より舞い上がる砂塵は偏西風(Os ventos alisios)に乗り、無尽蔵のミネラルをアマゾニアに降り注ぎ、大森林を養っているという。砂塵に大量に含ま
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文協総合美術展へ特別出品=拷問受け自殺した池田さん=サンパウロ市在住 奥原マリオ純
勝ち負け抗争の巻き添えを食って1948年7月23日に亡くなった池田福男さんの作品が、今回の第13回文協総合美術展に出品された。72年前、勝ち組強硬派と勘違いされてアンシエッタ島に島流しされ、そこにい
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「葉月」という月=義父・酒井と崎山精神=パラグァイ在住 坂本邦雄=《下》
老後にメソジスト教会の牧師になった酒井 いわゆる「人はパンだけに生きるに非ず」で、余生を移住地の精神指導に尽さんと心掛けたのである。例の事件後に『IGLESIA MEMORIAL Yoshitaro
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「葉月」という月=義父・酒井と崎山精神=パラグァイ在住 坂本邦雄=《中》=邦人移住の草分けになった義父
後妻テル、私はその長男 一方、酒井の後妻となったテルは山梨県押越(昭和町)の旧家の出である。父の清水吉重(しみずきちじゅう、筆者の祖父)は俳号を舎生舎清水(しゃせいしゃせんすい)と呼ぶ蕉風俳諧の宗匠
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「葉月」という月=義父・酒井と崎山精神=パラグァイ在住 坂本邦雄=《上》
和風月名で8月を「葉月」と呼ぶ。 パラグァイでは8月15日は、首都アスンション市の創立(1537年)記念日である。別名「Madre de Ciudades」(都市の母)と呼ばれる。 スペインが南
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名言・名句から学ぶ=病人の見舞い方=病との闘い方 サンパウロ市ヴィラ・カロン在住 毛利律子
孔子・危篤の弟子を 見舞って詠う 【斯(こ)の人にして斯の疾(やまい)有り】 (お前ほどの優れた者が、どうしてこんな病気に罹るのだろうか) この言葉は、孔子が、 孔門十哲の一人、冉 伯牛を見舞
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新政府と国会の仕事ぶりを拝見=峠は越えたか、年金改革法案=サンパウロ市在住 駒形 秀雄
青空がのぞく暖かい日があったかと思うと、急に雨模様の寒い日が訪れたり、中々はっきりしない天気が続きます。 今年1月からはボルソナロ政権が発足し、国会の方でも旧いタイプの政治家は去り、多くの新議員が
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書評「移民と日本人」=京都府在住 宮沢之祐
■わたしは誰か ブラジルに来たのは誰なのか。ブラジル移民と、その末裔にとって、その問いは、「わたしは誰か」と同義かも知れない。 「移民と日本人」は、ニッケイ新聞の編集局長が、その問いの答を探った労
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アマゾン日本人移民90年の歩み=ベレン在住 堤剛太=(6)
▼アマゾン地方と日本人とのつながり ところで、日本人移民が入植するまでアマゾン地方に日本人は誰も居住していなかったのだろうか? 実は、1929年第1回アマゾン日本移民が入植した年には、同地方にすで
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アマゾン日本人移民90年の歩み=ベレン在住 堤剛太=(5)
アマゾン地方への玄関口と呼ばれる、100万都市パラー州べレン市。アンデス山脈中に端を発するアマゾン河は、東へ一路6500キロの長い行程を経てべレンの北端を通過し、やがて大西洋の河口へとたどり着く。こ