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樹海

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 ブラジルの俳句、短歌の創作者人口が海外で最大であることが、改めて数字で分かった。第一回海外日系文芸祭(海外日系新聞放送協会主催)に応募した人たちの数である。当初の予想以上に多かった▼俳句の部は、かつてパウリスタ新聞が主催した、念腹を囲んだ全伯俳句大会の出席者とほぼ同数だった。今回は、ほかの傾向の人たちも応募したとはいえ、俳句を ...

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 イランやアフガンを始めアフリカでも多国籍軍と地元の政治勢力との紛争や部族抗争は多い。不幸な「戦い」としか申しようがないが、こうした人間の闘争よりももっともっと怖い病気が地球の隅々まで広がっている。悪名高い「エイズ」である。昨年一年間だけで二百九十万人が死亡しているの報告があるように―これほど恐ろしい病気はない▼この病気がNYで ...

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 戦争の残虐さと悲惨。五十九年前の六日午前八時間十五分三十秒。広島上空に原爆が投下され二十四万七千人の命を奪った。広島の住民は三十万六千五百余人(当時)であるからいかに被害が大きかったかがわかる。九日には長崎にも「ファットマン(太っちょ)」が投ぜられ市民ら七万三千余名を死に追いやる。今もなお原爆症で苦しむ人々が多く、ブラジルにも ...

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 さきごろ三重、奈良、和歌山の三県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界文化遺産への登録が決まった▼ところが、めでたい、とばかり喜んではいられない。霊場の一つで、修験道の道場である大峰山の女人禁制を巡って、性別の不平等をなくそうとする団体と信徒との間で激しい議論があるそうだ。成り行きによっては、世界遺産の返上も辞さない、とい ...

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 加古川の七人殺しには驚く。それも―親戚ばかりを鋭利な包丁で刺し殺すという無残な惨劇である。犯人は「長年の恨みがあった」と語っているそうだが、伯母や親類の人々を次々に襲い新しい洋包丁で腹や胸を貫き通すように刺す凶行に走ったのは何故か。日頃から暴力を振るい刃物を持ち出すのも珍しくない。殺害された親類の藤城利彦さんを昨年は殴り蹴るも ...

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 モーダ(はやり、流行、ファッション)は、いつからか、若い層の気持をつかまなければ「モーダにならない」ようになってしまった感がある。衣服の購入者として、収入が多いはずがない、にもかかわらずである。おカネを出すのは、親ではないか、といった声はかき消されてしまう▼西瓜(すいか)の形はモーダとはいわないが、日本では小さい品種の栽培が推 ...

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 今はもう無くなったが「集団就職」というのがあった。中学校を卒業すると農村の子供たちは汽車に乗って十時間も二十時間も掛け東京の町工場や左官屋の親父を目指し期待の胸を膨らませる。昭和二十年代の半ばから始まり、北海道や東北からの列車には二十人、三十人もの若者らの熱気で満ちていた▼上野駅は白い旗を持った引率の教師と子供らの姿で彩られ三 ...

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 政治とカネの関係は古くて新しい。その昔には「井戸塀政治家」の言葉があり、政治の道に入ったばかりに資産を売り尽くし残ったのは井戸と塀だけという揶揄に使われたものだ。だが、こうした政治家は自分の財産を処分して政治の世界に生きたのだからまだいい。つまり―政治とは、これほどにカネが掛かるものらしい▼日本商工会議所の会頭を務めた財界の巨 ...

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 以前、何年前ごろといっていいのか、日本側がつくる、ブラジルやブラジル人に向けて来る広報パンフレットで、ポ語を使用したものは極めて珍しかった。それは、英語であったり、スペイン語であったりした。要するにブラジルは重くみられていなかったのである。もどかしい思いをした▼ポ語との縁が浅いといえば、外国語大学でポルトガル語学科が設けられて ...

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 東北の田舎で暮らす知人から「今年は暑さがきつく大変です」の手紙が届いた。湿度も八五パーセントだそうだから蒸し暑さが酷いらしい。東京や大阪も炎暑だし四〇度を超したところもあそうだ。その一方―福井と新潟や福島は集中豪雨に襲われた被害が大きい。堤防の決壊や家屋浸水もあり崖崩れなどで十数人もの死者を出した▼しかも高齢者の犠牲者が多かっ ...

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