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樹海

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 日本の政局は秋へと動き始めた。自民党の総裁選が最大の焦点ながら衆議院の解散もありそうだし政治家たちもこの夏はのんびりなどとは言っていられない。小泉首相は地方遊説を始め大阪府での「市民対話」でも構造改革の必要性を熱っぽく語る。民主党の菅代表と自由党の小沢党首も全国行脚の第一歩を宮城県の仙台市にし「政権交代」をと市民に訴えた▼首相 ...

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 日本食料理店がサンパウロ市のレストラン界を席巻するかのように、増えて続けている昨今、寿司、刺し身のように、「餅」も非日系人に好まれているのかと思ったら、案に相違した▼最も早期に餅つき祭りを始め、現在同祭で六百キロ規模のコメをつくアニャンゲーラ日系クラブに、客の何%くらいが非日系人か、と問うと「ゼロに近い」。配偶者に非日系人がい ...

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 明日ー。葉月の十五日は「終戦記念日」。その昔。執権・北条時宗が元寇の大軍を跳ね返し船団を組み押し寄せた侵略軍を海の彼方・故郷へとお帰りを戴いた。「文永の役」である。時に時宗二十四歳のことは風呂の中で祖母から耳が痛くなる程に聞かされたのを想い起こす。古くは朝鮮にも出兵。秀吉は支那をも征服をと半島に兵を送り失敗もした▼とー。日本列 ...

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 五十八年前のきょう六日は、広島に原子爆弾が投下された〃悪夢の日〃だ。三日後の九日は、長崎にも投下される。残忍非道にも三十余万の尊い生命を奪った。犠牲者は非戦闘員の老若男女、何の罪もない子供らにも及ぶ無差別殺傷である▼人類史上初の被爆国となった日本。人類史上最初の核兵器を使用した米国。被害国と加害国――戦争の名のもとにつくられた ...

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 陸奥や出羽の国にも夏祭りがやってきた。津軽の弘前では「ねぷた」が始まり羽後の国は伝統の「竿灯」が夜空を勇壮に彩る。これらを引き継ぎ伊達藩は杜の都・仙台の街々を飾る「七夕」が続く。これを東北の三大祭りと呼ぶ。いずれも「眠流し」という七夕の灯籠流しだが、東北では昔ながらの祭りを今に受け継いで賑やかに酔い騒ぐのが仕来りらしい▼「ねぷ ...

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 ワンマン宰相・吉田茂は、新聞社のカメラマンに水をぶっかけたりのご乱行もながら「公私を別にする」ことでも有名な政治家だった。今年、百歳を超し大磯でひっそりと泉下へと旅立った「おりん」さんと紋付き白足袋が似合う宰相の仲は知らぬ人がいないほど有名で新聞などもごく普通の記事にして報じる。当時はそんなことが許される時代だったのである▼だ ...

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 さきのパラナ州の移民祭の際、パラナ開拓神社建立の定礎式がローランジアで行われた。日本移民百年祭前に完成させようという計画のようだ。パラナ日伯文化連合会が決議した事業である。同州の日系社会は、まだ一世に発言力があり、リーダーシップが失われていないことがわかる▼開拓神社は、日本の各地にある氏神の社を範にしている。地域社会の開拓当時 ...

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 「潮湯治」は海水浴のことだが、これほどに日本人は温泉が好きなのである。その昔は秋の収穫が終わると農家のお爺さんやお婆さんが連れ立って湯治に向かう。布団や鍋も持参。米も味噌・醤油をも持っての温泉行きである。短くても十日。長い人は一ヵ月も珍しくはない。朝昼晩の食べ物はお婆ちゃんが自慢の腕を振るう。爺ちゃんは湯上がりの晩酌を楽しみ興 ...

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 日本移民95周年のことしは、戦後の再開移民50周年でもある。戦前はもちろん戦後も同様だが、ポ語の勉強に欠かすことのできないものに大武和三郎著「葡和辞典」があった。辞典がいくつもある今日と違い、移民にとってオオタケ辞典が唯一の頼みであったし、助けられた。感謝の思いはみな同じだろう▼その「葡和辞典」が発刊されたのは一九一八年、最初 ...

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 イラク特措法案がやっと成立した。戦後の復興支援のため自衛隊を派遣することを決める重要な法案なのに民主党と自由党を軸に共産、社民の野党が反対したために参院が混乱した。女性参議が机上に登り抗議するなど久方ぶりの国家風景を展開したけれども、アラブ諸国の新聞やブラジルでもトップの扱いという珍事を披露したのは如何なものか▼理解できないの ...

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