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2003年

移住坂 神戸と海外移住(3)=はしけで笠戸丸に乗船=大きな岸壁なかったので

6月21日(土)  第一回ブラジル移民船・笠戸丸は、契約移住者七百八十一人と、自由移住者、移民会社社長、通訳など計八百二人の乗客を乗せ、明治四十一(一九〇八)年四月二十八日午後五時五十五分神戸を出港した。  沖係りの笠戸丸に出港前日から乗船していた移住者は、ゆれる船内で日本最後の不安な一夜を過ごした。海上で船から船へ乗り移るのは ...

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移住坂 神戸と海外移住(2)=岸壁は涙、涙の家族=万歳絶叫、学友見送る学生達

6月19日(木)  昭和三十年代の神戸港に、「三大見送り風景」といわれる名物風景があった。移民船、捕鯨船団、関西汽船(別府航路)の出港見送り風景である。移民船は月二~三回、捕鯨船団は年約二回、関西汽船は、毎日夕刻、それぞれ盛大な見送りを受けて出港していった。  出港時、埠頭は見送り客であふれ、本船と岸壁の間は五色のテープが舞い飛 ...

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移住坂―神戸と海外移住―(1)=履きなれない靴で=収容所(当時)から埠頭へ

6月18日(水)  「神戸から日本移民が出発したという史実を風化させてはならない」――三年ほど前、神戸市で、移民乗船記念碑建設や旧移住センター存続のための、市民運動を活発化させようという運動があった。その一環で『セルポート』紙に「移住坂―神戸と海外移住」が連載された。神戸市、旧移住センター、渡航準備の移民、出港、と現在ブラジルに ...

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由緒ある建物2館=県連、日帰りで訪問(下)=モジ箱根から富士山?=どこか神秘的なカザロン

6月14日(土)  博物館で予想外の面白さを楽しんだ県連日帰りモジ旅行一行は、一路、コクエラ植民地の「モジ箱根」(シッチオ松尾)へ。名前の由来は、五二年前に五人の有志が観音寺を作ったことに発するそう。現在は食事だけでなく、プールや宿泊施設もある。  昼食後、観音寺のある高台まで登ったある参加者は、〃箱根〃だけに「今日は曇りだから ...

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―自然への回帰―奮闘する日系助産婦たち(下)=広がる〃人間的出産〃=ボリヴィアへも普及開始

6月13日(金)  ナッセール・ベン  ブラジルで蒔かれたパルト・ウマニザード(人間的出産)という小さな種。草の根の交流を通し、お互いを刺激しあって各地で芽ぶき始めている。  ブラジル政府保健省は二〇〇〇年六月、「プログラマ・ウマニザサオン・ノ・プレナタル・エ・ナッシメント(PHPN)」概要のなかで、(一)産前援助奨励――一億二 ...

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由緒ある建物2館=県連、日帰りで訪問(上)=予想外の収穫 州立博物館=多い日系人関連の展示

6月13日(金)  ボ――ッ、ボ――ッ。曇り空を突くような警笛が鳴り響く――。蒸気機関車は徐々にスピードを落とした。  「次の停車駅はサンパウロ、サンパウロ――。移民収容所です。日本移民のみなさん、よくブラジルへいらっしゃいました。ポルトガル語は難しいですが、すぐに覚えられますから、がんばってください」  愛嬌のある車掌のアナウ ...

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―自然への回帰―奮闘する日系助産婦たち(中)=死亡率高い帝王出産=JICA セアラで自然分娩普及

6月12日(木)  帝王切開の落し穴  基本的に帝王切開は、逆子など医学的に自然分娩では母子の生命が危ぶまれる時に行なわれる。帝王切開で生まれた赤ちゃんは、呼吸困難など合併症のリスクが高いことは、あまり知られていないようだ。アメリカ産婦人科ジャーナル誌によると、メキシコシティの二十五病院で一九九一年、普通の体重の新生児死亡率を調 ...

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―自然への回帰―奮闘する日系助産婦たち(上)=家庭的な雰囲気の中で=「毎回、感動して涙が」

6月11日(水)  女性にとっての一大イベント、出産――。この世に命が授かる瞬間は感動的だ。女性は分娩による痛みを通して、母親の自覚を持つといわれているが、現在、ブラジルでは自然分娩よりも、帝王切開による出産が大きな比率を占めている。果たして、自然分娩は痛く、恐ろしく、避けたくなるものなのだろうか。出産現場で奮闘する日系助産婦、 ...

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新米記者の体験レポート=今、YOSAKOIソーランが始まる=(下)=「楽しい」から始まる祭り=10年後に数万人規模へ

6月10日(火)  九一年八月、真夏の高知市。一人の青年が、「よさこい祭り」で汗を飛びちらし、エネルギーを爆発させる踊りに圧倒された。この衝撃は、北海道大学学生、長谷川岳さんに、新しい祭り誕生の契機を与えた。翌年六月第二週、新緑の札幌市。初めての「よさこいソーラン祭り」(第二回からYOSAKOIソーラン祭りに名称変更)が行われた ...

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新米記者の体験レポート=今、YOSAKOIソーランが始まる=(中)=仲間や会場との一体感=自分の中の〃日本人〃再発見

6月6日(金)  両足を広げて網を引くソーラン節独特の姿勢や、鳴子を持ちながらうった網を回収する姿勢をとるうちに、股関節が大きく広がり、汗がにじんできた。  日本YOSAKOIソーランのルールは基本的に二つ。「手に鳴子をもって踊ること」、「曲のどこかにソーラン節をワン・フレーズ以上とり入れること」。参加するチームそれぞれが、衣裳 ...

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