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7月 2018の記事一覧

大耳小耳

 もう文協には日本語中心の会員はいなくなったようだ。先日、文協から郵送されてきた封筒を開けてみると、会誌『コロニア』だった。「そういえば久しく見ていなかったな」とパラパラめくって驚いたのは141号(2013年)、142号(14年)、143号(15年)、144号(16年)、145号(17年)の5年分の内容が一冊にまとまっていたこと ...

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日本代表、酷評覆し大健闘=独自のプレースタイル発見=収穫の多いW杯ロシア大会=サンパウロ市在住サッカージャーナリスト 沢田啓明

1次リーグのセネガル戦の様子(RFS RU)

 日本代表のワールドカップ(W杯)ロシア大会が終わった。  1次リーグを1勝1分1敗(得点4、失点4)のグループ2位で突破したが、2日に行なわれた決勝トーナメント1回戦(ベスト16)のベルギー戦で2―3と惜敗した。  日本は1998年から6大会連続で出場しており、ベスト16に残ったのはこれが3度目。つまり、実力は1次リーグ敗退( ...

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自分史=私のシベリア抑留記=谷口 範之=(12)

 所長は数名のソ連軍下士官に命じて、捕虜の人員を数えさせた。ソ連軍下士官たちは各中隊の間に入り、 「アジン、ドヴァ、ツリー……」  と、声を出しながら数えてゆく、途中でやめて先頭に戻ると、初めから数えなおす。途中でやめるのは、数えているうちに分らなくなるらしい。二、三回繰返したのち、最後尾に辿りつく。最後尾が一人~三人缺けている ...

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《ブラジル》司法取引の限界と断罪=ラヴァ・ジャットや周辺捜査の行方は=グレイシ免罪で被告ら安堵=オ社供述で割れるサンパウロ州検察

オデブレヒト社での捜索や関係者逮捕に赴いた警察車両。司法取引はLJの捜査進展に貢献したが(参考映像、Tânia Rêgo/Agência Brasil)

オデブレヒト社での捜索や関係者逮捕に赴いた警察車両。司法取引はLJの捜査進展に貢献したが(参考映像、Tânia Rêgo/Agência Brasil)  14年に始まった連邦警察のラヴァ・ジャット作戦(LJ)で起訴されたグレイシ・ホフマン上議(労働者党・PT)夫妻が、6月の最高裁第2小法廷での審理で免罪された事が、LJの他の裁 ...

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W杯=ブラジル貫禄の8強入り=メキシコを2対0で下す=6日にベルギーと準々決勝

パウリーニョに担がれてゴールを喜ぶネイマール(Lucas Figueiredo/CBF)

 サッカーのワールドカップ(W杯)18日目の2日、決勝トーナメント一回戦が行われ、ブラジル代表(セレソン)がメキシコを2対0で降し、準々決勝進出を決めた。  一次リーグE組を2勝1分の1位で突破したブラジルは、F組を2勝1敗の2位で突破したメキシコと対戦した。  一次リーグ初戦でドイツを倒し、実力を世界に示したメキシコは、これま ...

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《ブラジル》組合税廃止、最高裁で決定=「憲法に抵触せず」と判断

組合税廃止の是非を議論する最高裁(José Cruz/Agência Brasil)

組合税廃止の是非を議論する最高裁(José Cruz/Agência Brasil)  昨年11月11日に改正労働法が施行されてから、法解釈を巡る争いは絶えることがなかったが、最も多く論争を引き起こしていた、組合税の徴収に関する問題が、6月29日に最高裁大法廷で決着を見た。判事投票6対3で「組合税(の強制徴収)廃止は憲法に抵触し ...

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メキシコ大統領選=新興左派のロペス氏当選=2位以下に大差の53%

 1日に行われたメキシコの大統領選挙で、新興左派政党の国家再生運動のロペス・オブラドール元メキシコ市長(64)が53%超を獲得し、2位以下に大差をつけて勝利したと2日付ブラジル国内紙、同サイトが報じた。  同氏の勝利は投票時間内の出口調査でも明らかで、投票終了後約45分後には、公式の報告を待たず、ライバルの候補らが敗北を認めた。 ...

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《ブラジル》低いポリオの予防ワクチン接種率に懸念=国内312市で接種率50%未満

 ブラジル保健省は6月28日、各州、各市の保健局長会議において、ブジルでは全5570市中、少なくとも312市で急性灰白髄炎(ポリオ)が再流行する危険性を指摘したと、6月30日付現地紙が報じた。「免疫計画」のコーディネーター、カルラ・ドミンゲス氏は、「状況は極めて深刻」と語っている。  ドミンゲス氏は、「ポリオ予防ワクチン接種率5 ...

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東西南北

 最高裁のアレシャンドレ・デ・モラエス判事が6月29日、ブラジルの全ての市の市警備隊(guardia civil)に、いつでも銃を所持、使用できるとする予備判決を下した。「市の人口の多寡によって市警備隊の武器の使用制限にバラつきがあるのは、平等とは言いがたい。今日では人口の少ない市においても犯罪率が上昇している」とモラエス判事は ...

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アサイ=冗談から始まった「旭城」=ブラジル初の日本式城の裏話=(上)=ブラジル人市長奮闘、大半の日系反対

市内で一番高い丘の上に建つ旭城

 今年5月、パラナ州アサイ市にあるブラジル初の日本式の城「旭城」が建てられた。2008年に築城計画が始まり2年で完成のはずが、紆余曲折を経て10年がかりで開城した。その裏にあった、歴代市長や同地の日系団体、アサイ文化連合会の尽力を現地で取材した。  通常ブラジルの田舎町の高台にはキリスト教会が建つが、アサイの場合は日本式の城だ。 ...

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