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「かなえ合同歌集」追悼刊行=亡き歌人、藤田朝壽さんに捧ぐ

本の装丁

 亡きコロニア歌人・藤田朝壽さんに捧げる追悼歌集『かなえ合同歌集』(全160頁)が今年1月に刊行された。  昨年1月4日に亡くなった藤田さんは、サンパウロ新聞歌壇や老荘の友で選者を務めていた歌人。15年に亡き妻に捧げた自選歌集『赭き大地を』に続け、2冊目となる自選歌集を準備していたところ、志半ばで逝去した。残された遺作は僅かで一 ...

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大耳小耳

 今週に入り、3つの日本からの研修団が立て続けに来伯している。どの団体も大学生が中心で、日本の冬休み時期だからだろう。驚いたのは、団体のほぼ9割以上が女性参加者なこと。日本の場合、女性の方が男性よりもグローバル思考が高いとは最近よく言われるが、今回の女性率の高さからも頷ける。また、デカセギ子弟の日系人も何人かおり、自分の経験から ...

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『百年の水流』開発前線編 第四部=ドラマの町バストス=外山 脩=(18)

蚕種製造所(1932年)

蚕糸の鬼  話を終戦直後に戻す。  バストスでは蚕糸業者が次々、廃業していた。そういう時、その蚕糸業に執着していた男がいた。  橋本光義という山梨県人である。資料類は彼を「短躯ながらも剽悍、直情径行、志操強靭、蚕糸の鬼」と形容している。1900(明33)年の生まれで「蚕の中で生まれ、蚕と共に育った」という。生家が養蚕を営んでいた ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(54)

 こうして、彼らは別の道を歩むことになった。  正輝は父親と同年輩の移民のやさしい家族に迎えられた。名前を稲嶺盛一といい、妻は沖縄でよく使われるウマニーという愛称でよばれていた。彼女は正輝を自分の息子のようにあつかった。稲嶺盛一は新城村出身でも、具志頭郡出 身でもなかった。彼は沖縄の南、島尻からきていたが、方言はほとんど同じなの ...

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イベント情報

EXPOSIÇÃO   EXPOSIÇÃO “RUY OHTAKE: O DESIGN DA FORMA” Curadoria: Fábio Magalhães, Marili Brandão e Priscyla Gomes. Onde: Instituto Tomie Ohtake (Rua Coropés 88, ...

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《ブラジル 鉱山ダム決壊事故続報》5ダム周辺の住民75人退避=決壊したのと同じ方式で建設

ダムが決壊した場合の被害シミュレーションを行うノーヴァ・リマ市(ノーヴァ・リマ市役所)

【既報関連】ミナス州ブルマジーニョ市で1月25日に発生した大型鉱山ダム決壊事故に関して、ダム管理会社の鉄鋼大手ヴァーレは、同じミナス州のオウロ・プレット市、ノーヴァ・リマ市内にある五つのダムの周辺エリアから総勢75人の住民の一時退避活動を始めた。  五つのダムは、ヴァルジェン・グランデダム(ノーヴァ・リマ)、フォルキーリャⅠ、Ⅱ ...

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ネット右翼が「0点」攻撃=世界的映画採点サイトで「マリゲーラ」に=話題のヴァギネル初監督作品

 17日まで行なわれたベルリン映画祭に出展したことで、ブラジル映画「マリゲーラ」が話題を呼んだが、軍政時代の左翼ゲリラのリーダーを描いたこの映画を巡り、右翼のブラジル国民が酷評攻勢をかけて、アメリカの大手映画サイトを混乱させる事態に陥った。  この作品は、国際的知名度も高いブラジル映画「エリート・スクワッド」や、ネットフリックス ...

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《ブラジル・アクレ州》州都でデング熱が急増=緊急事態宣言発令で、蚊の繁殖防止活動を強化

デング熱を媒介する、ネッタイシマ蚊(参考画像・Muhammad Mahdi Karim)

 1月1日から26日までに、一千件を超すデング熱発症の疑われる症例が発生したブラジル北部アクレ州の州都リオ・ブランコは、180日間を期限とする緊急事態宣言を発令したと、20日付ニュースサイトG1が報じた。  蚊の集団発生は90%が住宅内や空き地で起きている。20日付アクレ州官報に載った緊急事態宣言には、デング熱、チクングニア熱、 ...

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東西南北

 この1週間近く、ブラジルの報道の話題を独占しているグスターヴォ・ベビアーノ氏。ボルソナロ氏を社会自由党(PSL)に誘い、大統領選の参謀まで努めた重要人物だけに、ボルソナロ氏および一家に関しての内部事情に人一倍詳しい。その人物を敵に回したのは非常にまずい展開だ。その報復とも言える行為は19日の録音暴露でいきなり牙を剥いた。同氏は ...

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ビラ・カロン沖縄支部=創立60周年記念誌を発刊=「次世代に先人の遺産を!」=二、三世が中心に編纂

創立60周年記念誌刊行を祝った(撮影・望月二郎)

 「次世代の若者に歴史の遺産を」――今月17日、サンパウロ市のビラ・カロン沖縄県人会支部(照屋武吉会長)は『創立60周年記念誌』の発刊式を同会館で催した。記念誌刊行は創立20周年、50周年に続く3回目。10人からなる記念誌編纂委員会が2年がかりで完成させた大作で、二、三世が中心となって綴られたものとしては初めて。  日ポ両語で全 ...

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