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構想力など条件3つ=援協事務局長 山下忠男

2003年1月1日(水)

 ①二世で社会的地位、人格、教養があり、まわりから認められている人、日伯両語堪能
 ②事業に対する構想と実行力、熱意と信念を持ちゆずり合える心、包容力のある人
 ③経済的余裕と心煩わせない落ち着いた生活、家族の理解、協力のある人
 以上の三つの条件をクリアすることが望ましい。三拍子そろわなくても、これに近い条件を満たすこと。
 もう既に、世代交代も進み、日本語の制約は無くなった。
 ただし、福祉団体は別。外務省から移住者保護謝金を給付していただいているなど、まだまだ、日本側との関係が強い。老人ホームの入居者も、ほとんどが日本人移住者。日本語を理解できなければならない。
 日系団体の多くは公益団体として登録されることを希望している。認可を受けるための条件で、会長、理事は団体から一切、利益を受けてはならない。つまり、ボランティアで引き受けるということです。
 本人自身が率先して、お金を出す人でなければならない。また、経済的なバックがあり、必要な時には、すぐ、財政支援を引き出すことができなければなりません。
 将来は、理事も報酬を受け取る時代、すなわち、公益団体でなくなる時代がくるでしょう。その時には、経営者を入れて、企業的な運営を目指したらよい。
 例えば、現在、サンジョアキン街に台湾系の会館が建設中だ。この文協を取り壊して、十五階建ての立派な会館を新築するようなリーダーが出て来てほしい。

◇文協は今、経営理念の再追求=改めて問う=日系社会の新リーダー像

◇日伯関係強くする人材=サンパウロ総領事 赤阪清隆

◇何よりも理念持つ人=商工会議所会頭 田中信

◇集団的指導体制確立を=人文研理事 鈴木正威

◇バランス感覚ある人=元県連会長 網野弥太郎

◇カリスマと先見の明=文協事務局長 安立仙一

◇人々を惹きつける魅力=会社経営 中村勉

◇不可欠、身辺の清潔感=会社経営 赤嶺尚由

◇構想力など条件3つ=援協事務局長 山下忠男

◇政治に介入できる人=サ・アンドレー日系連会長 竹本泰二

◇〝日系〟不要、経営のプロを=日語普センター理事 中田みちよ

◇高い志持つ清廉の士=秋田県人会理事 大槻洋志郎

◇会員の気持の理解者=沖縄県人会第一副会長 与儀昭雄

◇自然に生れ出てくる=京都クラブ代表 花山圭一

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