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オーリャ!

悲しいクリスマスと年越し休暇

 クリスマスと年越し休暇をサンパウロ市西隣オザスコ市のブラジル人親友の実家で過ごした。この一家には、今回の年越しは特別な意味を持っていた。昨年7月、親友のお姉さんが34歳の若さで亡くなったからだ。「お前は息子同然、遠慮せずいつでも来い」の言葉に甘え、近くで悲しみを分かち合いたいと長居してしまった。 団欒していても輪の中心に居た彼 ...

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「家族参加で割引」という制度はいかが

 年末に開催された力行会の餅つきでは、三世代で参加する一家がいた。父親(二世)は「子供は三世でポ語しか話せないが、日本文化に触れる良い機会」と語る。子供たちは臼や杵を不思議そうに眺めながら会場を走り回っていた。 この父親もまた、小さい頃から力行会の催し物に連れられて来ていたという。親子でコロニアの催し事に参加するのは、若い世代が ...

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オーリャ!

 先週「ブラジルには網戸がない」と書いたところ、編集部に幾つも反論のメールが届いた。ネットで「tela de janela」と検索すれば、網戸が見つかるという。 さっそく調べてみると、確かにけっこうな商品数が販売され、取り付け業者もいるようだ。販売されていても、さほど普及していないように見えるのは、コラム子の行動範囲が狭いためか ...

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 無料動画配信インターネットサイト「ユーチューブ」で番組を制作、再生数に応じた広告収入を得る職業「ユーチューバー」をご存知だろうか。世界各地で同職に就く人が急増中で、中には数億円単位で稼ぐ人もいるから驚き。 ブラジル人に今人気のチャンネルはデカセギとして渡日した日系の男女2人が製作する「日本での私たちの毎日(Japao Noss ...

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サンパウロ市に息づく、英国式スポーツクラブ

SPACラウンジにはクラブの歴史を伝える調度品が

 サンパウロ市南部サントアマーロに、今年のブラジルラグビーMVPに輝いた、日系女性選手を訪ね取材してきた。 取材場所は彼女の所属チーム、サンパウロ・アスレティック・クラブ(SPAC)のラウンジ、1888年創立の由緒あるチームだ。 19世紀末期に英国人が創立したこのクラブはサッカー、ラグビーチームがある。20世紀初頭はサンパウロ州 ...

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 「なぜブラジルの住居には網戸が無いのか」―初めてブラジルを訪れた日本人からよく聞く言葉だ。毎年デング熱によって死亡者が出ているのだから、網戸で蚊の進入を防ぐべき、というのがその理由だ。 確かに網戸がある家を見たことがないし、資材店でも売っていない。洗濯ネットを加工して自作の網戸を窓につけているという人がいるので、需要はあるだろ ...

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 還暦を迎えた文協の記念式典では、「ボランティア中心なのによくやっているよ」と運営を労う声から、将来を危惧する声もあった。参列者に文協に今後、何を期待するか問うと、「何も変わらないから…」という返答が。 式典に関しては「創立の歴史を振り返る言葉が全くなかった」「夕食会のBGMにバイオリン演奏なんて。琴や三味線が良かった」と残念が ...

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すべきことはなにか

 海賊版DVDとの関係を完全否定した池田マリオ氏だが、このままでは日本側との関係にしこりが残るのではないか。問題の本質を見失ってはいけない。 映像を見て「皆が喜ぶ」のはいいが、果たして一枚40レはボランティア価格だろうか。契約上はどうであれ、熱狂的な歓迎に涙を流した五木ひろしの歌声を商品に、私腹を肥やしている人物がいることを見な ...

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エスコーラは街の誇り?

 今年のサンパウロ市カーニヴァル優勝チーム「ヴァイ・ヴァイ」の練習(エンサイオ)を見学してきた。他のエスコーラと違い、都心近くに本拠を置き、住宅地で爆音を鳴り響かせていた。 一見、「最多優勝を誇る名門エスコーラは、夜中にこんな爆音も許されるほど地域住民に愛されているのか」と関心したが、実はそうではないらしい。 昔は練習中、騒音に ...

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オーリャ!

 中島工務店による日本館の自費修復が、先月末から始まっている。今回は岐阜県などから助成があるとはいえ、これで5度目。中島紀于社長のこの男気には頭が下がるばかりだ。 今回は3人の棟梁格を含む宮大工6人が来聖。彼らが通常、日本各地の社寺を修繕する際には、「地元の文化財だから地元の大工と協力して作業する」配慮があるとか。日本館修繕にお ...

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