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2020年2月18日の記事一覧

生活に密着した「清和友の会」へ=ブラジル日本会議が組織改変

 「清和の心で世界の平和を祈る」という本来の主旨を強調するため、「ブラジル日本会議」が今年から「清和友の会」に改名・組織改変した。『デジタル大辞泉』(小学館)によれば、「清和」の意味は「空が晴れていてのどかなこと」「世の中がよく治まっていて穏やかなこと」。  変更に伴って徳力啓三会長は退任し、平野和則さん(74、愛媛県)が初代会 ...

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大耳小耳

 日毎叢書企画出版の『楽書倶楽部』第512号が2月に刊行された。沼田信一著『信ちゃんの昔話』の転載が始まった。「ファゼンダ・コチアー」とタイトルにあるので、産業組合の話かと思ったら、北パラナのカフェ耕地の名前。平日はカフェの仕事をし、日曜日は自分の畑を作るという、休みのない開拓初期の生活風景が描かれている。「挑戦」(森田幸子)に ...

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新型コロナウイルスに気をつけよう!=岡本洋幸 (在ブラジル日本国大使館 参事官兼医務官 ICD)、平山謙二(長崎大学熱帯研究所所長)、三浦左千夫(長崎大学客員教授)

 新型コロナウイルスに関する警告を、ブラジリアの日本国大使館の岡本洋幸医務官らが連名で送ってきた。ブラジルではまだ発病者はいない。だが、来週から始まるカーニバルには大量の外国人観光客が押し寄せる。それに混ざって感染者がやってくる可能性が指摘されている。しかもブラジルはカーニバル後から徐々に冬の時期になる。アジアでは3月以降に沈静 ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(207)

 期日までに仕事を仕上げる。それは意志と努力と運によった。とくに、運はその時の天候が大きく影響した。彼らは太陽だけが頼りだったのだ。当時タービンとよばれた遠心利用の絞り機をもっていなかった。つまり、乾燥機がなかったのだ。だからお客さんの要望に応えるのに、天気の良し悪しに左右されたのだ。意志と努力は自分たちでどうにかできた。しかし ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(206)

 けっきょく、新しい家でのはじめての食事は房子が出発前にアララクァーラでつくって旅行中ずっと膝に抱えてきた弁当で間に合わすことになった。みんなが腹を満たす量はなかったが、空腹をごまかすことはできた。  ドン・ペドロ・プリメイロ大通りはまだアスファルトが敷かれていなかったが、バスは通っていた。ピレス区とルジッタ区からくるバスが家の ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(205)

 引越し荷物は多くはなった。ガスレンジはまだなかった。家族が少なかったころから使われていた古いベッド、台所用品、衣類など。値打ちあるものといえばジャカランダ材のテーブル、食器棚つき戸棚だけだった。この戸棚は20年ちかく使われ、移転するたびに運ばれたのに、疵ひとつなかった。また、引越し後しばらくの間、困らないように房子が何ヵ月もか ...

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県連日本祭りで「日本移民ショー」改訂版再演を!

 「こんな解釈があるのか!」――9日に行われた憩の園チャリティ歌謡祭「日本移民ショー」の出だしは、実に衝撃的だった。  90年代に一世を風靡した、当時の若者風俗を代表するような尖ったビジュアル系ロックバンド「XJapan」の音楽を使って、「明治の精神」を受け継ぐような日本移民史を表現しようなどという試みは、少なくとも日本では通常 ...

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