ホーム | 2019 | 2月 (ページ 13)

2月 2019の記事一覧

東西南北

 15日夜、大サンパウロ市圏一帯で強い雨が降り、各地で大きな被害が出た。サンパウロ市では128本の落木と59の冠水、78の土砂崩れを記録した。市近郊サンカエターノ・ド・スウ市では12メートルもの大木が倒れ、民家2軒の一部を破壊する事故も起きた。この雨で大サンパウロ市圏の主要6水系で、いずれも今月の降水量が150ミリ以上を記録。水 ...

続きを読む »

《ブラジル》ドローンが飛行機離着陸妨害=監視システムの導入始まる

ドローンの普及が、飛行機の発着に影響を及ぼしている(参考画像・Capricorn4049)

 遠隔操縦できる小型飛行物体ドローンは近年、娯楽用途、農薬散布、上空からの監視用など様々な用途で使われる。しかし、普及と共に飛行場の飛行禁止区域に入ってしまい、飛行機の離着陸を妨害する原因の一つになっているのも現状だ。  飛行場や地元当局らがこうした事態を避けるため、ドローンの使用規制に乗り出している。  サンパウロ大都市圏内に ...

続きを読む »

ペレの次に偉大な選手は?=ロナウド、ジーコの順=ネイマールはようやく7位

ロナウド(ウィキペディアより)

 「ペレの次に偉大なブラジルの選手は?」。これは、ブラジル国内のサッカーファンの間でよく起こる議論だが、いままでは定番といえる見解はなかった。  そんななか13日、現地サッカー専門誌「プラカー」がその答を勝手に「ネイマール」としてしまったために物議をかもし、「そんなはずはない。サッカー・ファンの国民ともっと議論すべきだ」という意 ...

続きを読む »

インディオから学び共生する戦後移民、山木源吉

山木源吉さん

 「インディオは猿を食べる。どうやって食べるかといえば、そのまま焚火にくべて丸焼きにするんだ。最初、毛が焼ける臭いがして、腹がプクーッて膨らんで、ポンって弾ける。そのうち頭が焼けてきて、歯をむき出したような顔になるんだ。正直って食べる気しないけど、皆と一緒に食べたよ、もちろん。他に食べるものないんだから」――インディオに憧れて移 ...

続きを読む »

軍政時代の生々しい話

 ある日の午後、陸軍予備役大佐の京野吉男氏を取材していたら、軍事独裁政権時代の話になった。当時の話はタブー視されている印象なので、このように聞くのは初めてだった。  軍政時代は1964年に始まり、85年まで21年間続いた。現在83歳の京野氏は、当時30代、40代。まさに軍人として全盛期だった。  軍政時代は一般的に「クーデター」 ...

続きを読む »

JRパス=「狙い撃ちするな!」と怒りの声=在外邦人だけ来年末で終了=大阪万博も控えているのに

JRパス(提供 fletcherjcm, 2010(flickr))

 「ジャパン・レール・パス(以下、JRパス)」の海外在住日本国籍者への販売・利用期間は当初、2017年3月末に終了されるはずだったが、世界の在外邦人や当地コロニアからの切実な願いが届き、来年12月まで延長になっていた。しかし来年末に再び利用期限が切れる問題を受け、コロニアから批判の声が上がっている。コロニアからは「年寄りの楽しみ ...

続きを読む »

JH=佐賀嬉野の老舗茶屋が講演=「たくさん飲んで好みの味見つけて」

講演した川原さん

 「日本茶が好きな人」――佐賀県嬉野市で大正3年創業の老舗茶屋「川原茶業」の川原康裕さんがこう問いかけると、会場から一斉に手が挙がった。12日夜、ジャパン・ハウスのセミナールームにて、講演「日本茶の種類と違い、製法」が催された。講演後には、来場者から様々な質問が飛び交うなど、日本茶への関心の高さが伺えた。  佐賀県は日本茶生産量 ...

続きを読む »

飛瀬さん2週間の訪日研修=大阪サンパウロ市姉妹都市協会が派遣

来社した飛瀬さん、粟島さん(左から)

 大阪サンパウロ(聖)姉妹都市協会(吉川秀隆会長)による招致で、昨年9月に県連とブラジル日本語センター主催の『第12回弁論大会』で優秀賞を収めた飛瀬マリア・ジュリアナさん(21、三世)と同協会の粟嶋裕さんが15日に本紙を訪れ、訪日に向けた意気込みを語った。  今月22日から3月11日まで約2週間にわたり、大阪で市役所への表敬訪問 ...

続きを読む »

『百年の水流』開発前線編 第四部=ドラマの町バストス=外山 脩=(15)

町に殺気が…  同時期、各地の邦人社会に流言飛語がとびかっていた。その中に「日本海軍の艦隊が近くサントスに入港する。邦人を祖国に迎える使節を乗せている」という報があった。無論、デマであったが、それを信じ、艦隊を出迎えようとして、無数の日本人が地方から出聖した。サンパウロを足場に情報を集め、サントスに下るつもりであった。その中には ...

続きを読む »

臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(51)

 樽、ウシ、正輝が沖縄をあとにしてから、忠道は生きる意欲をすっかり失ったとのことだった。借金の返済もできず、競馬にうつつをぬかしたことで家が破綻し、結婚したばかりの弟、その妻、そして自分の次男を遠いブラジルにやり、家族を離散させた自責の念にさいなまされていた。新城に残った長男の哲夫さえも、賭け金の不支払いで、捕縛される危険にあっ ...

続きを読む »