2019年4月4日の記事一覧

《ブラジル》懸念される連邦政府へのオラーヴォの影響 弟子の大統領と外相は問題発言 軍人閣僚とは真っ向対立 クルス総務室長官とは犬猿の仲

 ボルソナロ大統領のグル(師匠)と呼ばれるオラーヴォ・デ・カルヴァーリョ氏の連邦政府内での影響力が大きくなり、それをめぐる軍人閣僚との対立が強まっているという。3日付現地紙が報じている。    オラーヴォ氏の極右思想はボルソナロ大統領やアラウージョ外相に強く表れており、それが彼らの「軍事政権はブラジルを共産主義から救った」「ナチ ...

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《ブラジル》ベネズエラ難民の各州移送開始から1年=5千人超が67市で生活=「職の確保」が最大の課題

 【既報関連】マドゥーロ独裁体制が引き起こした政治、経済、人道危機が深刻化し、ブラジルにも多くのベネズエラ人が逃げ込んでいる。  「ベネズエラと隣接するロライマ州だけでは難民の受け入れにも限界」として昨年4月に始まった、ベネズエラ人をブラジル国内の町々に移送する作戦(Operação Acolhida)が始まってほぼ1年が経過し ...

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《ブラジル》経済省、四つの経済活性化策を準備=企業活動阻害要素を排除

 今年の国内総生産(GDP)成長率予測が5週連続で下方修正され、2%を割った後、ブラジル経済省は、大本命の社会保障制度改革に加えて経済活性化法案を準備していると、3日付現地紙が報じた。  企業の生産性を高める事を目的に、3カ月、半年、1年と、短期から中長期までのスパン別に練られた措置は、「ビジネス上の官僚手続きの簡素化」「雇用活 ...

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(リオ市)クリヴェラ市長罷免審理へ 不正な契約更新めぐる問題で

 2日、リオ市議会がマルセロ・クリヴェラ市長の罷免審理を始めることを決めた。今後の審理で同市議の3分の2が賛成すれば、同市長は罷免されることになると、3日付現地紙が報じている。  同市長の罷免請求は、昨年の12月に、今年で期限が切れる二つの事業契約を入札も行わずに20年間延長したことに対する疑惑が発端だ。不正更新されたのは、バス ...

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《ブラジル》危険なダムの監査進まず=運用停止計画も立てられず

 【既報関連】300人を超す死者(身元確認済み217人、行方不明者84人)を出したミナス州ブルマジーニョの鉱滓ダム決壊事故から、2カ月以上が経過した。ミナス州だけでも、決壊の可能性が指摘され、決壊した際は大きな被害が出ると予測される鉱滓ダムが多数ある。ブルマジーニョダムの管理責任会社であるVale社は、既に少なくとも6社に、州内 ...

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東西南北

 3月1日に急逝したルーラ元大統領の孫、アルトゥールちゃん(享年7)の死亡原因が、当初発表された「髄膜炎」によるものではないことが判明した。このことは、アルトゥールちゃんの家族が住んでいるサンパウロ大都市圏サントアンドレ市の市役所が1日に、サンパウロ市の医療機関の意見書を正式に発表したことによって明らかにされた。意見書によると、 ...

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ベネズエラ=グアイド氏の議員特権を剥奪=いつ逮捕されても不思議がない状況に

 ベネズエラの制憲議会が2日、同国最高裁からの要請を受け入れて、フアン・グアイド国民議会議長の議員特権剥奪を決めた。  同国には、通常の選挙で選ばれ、反体制派主力の国民議会(国会)と、ニコラス・マドゥーロ大統領に組する体制派の制憲議会がある。  グアイド議長は反体制派の代表で、1月23日に暫定大統領宣言も行った。グアイド氏は自己 ...

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《サンパウロ州》隠れた海岸を守る「保護者」=カヤックで通ってゴミ収集

 サンパウロ州南部海岸の町、グアルジャー市には、サンガヴァと呼ばれる海岸がある。  総延長90メートルの小さな海岸は、ゴエス海岸から続く、難易度中~高と評価されるトレイル(自然散策ルート)か、ボートでしか行けない。  だが、海水の透明度は抜群で、緑に囲まれ、岩もある海岸は、静かなところで自然を満喫したい人や冒険好きには最適といわ ...

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無意識の内に殺傷事故に繋がる怖さ

 浜辺に打ち上げられた鯨の死体の胃の中から20数キロのプラスチックごみが出てきたとの報道を、TVで見た▼プラスチックごみは世界的な問題で、プラスチック製のストローなどの使用を制限する国や自治体も増えている。世界的な動物愛護の非政府団体が調査したところ、海洋のプラスチックごみの10%は漁で使う網や釣り糸などとの報道もあった。釣り針 ...

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文協総会=次期会長に石川レナト待望論=27日の評議員会で決定=シャッパ締め切りは11日

 ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)の評議員を決める「第57回定期総会」が3月30日にサンパウロ市の文協ビルで開催され、委任状20を含め78人が出席した。呉屋会長が不出馬を表明したことにより、会場では次期会長の予想に注目が集まっていた。有力候補として名前が挙がっていたのは、サンタクルス病院の石川レナト理事長。同病院を立て直 ...

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